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ヨガとピラティスのちがい

ヨガとピラティス、何がちがうの?

よく「ヨガとピラティスって、何がちがうのですか?」というご質問があります。

見た目の上では、どちらも基本はマットを使ってポーズをとっているので、ぱっと見ではそのちがいがわかりにくいようです。しかし、ヨガとピラティスは明確なちがいがあります。その発祥ルーツもちがいますし、目的もちがいます。二つのちがいを理解し、自分により合っているものを選びましょう。

ルーツのちがい

ヨガは元々、古代インドで生まれた修行法です。体を鍛えて瞑想をし、神(宇宙)とつながるための修行法でした。(日本でいう「禅」のイメージが近いでしょう。)

そもそも今世界で行われているヨガはエクササイズ的な要素が強いですが、本来ヨガのポーズ(専門用語ではポーズではなく「アーサナ」と言います。)は長時間の瞑想に耐えうる強い体をつくるためのメソッドとして生まれたものです。呼吸法も同様です。瞑想するためのツールの一つとして捉えて良いでしょう。アーサナも呼吸法も、人間や生き物を観察して生まれた、いわば「東洋医学的」な発想に基づいています。

対してピラティスは、西洋で生まれた、「西洋医学」的な発想で生まれたメソッドです。

「ピラティス」とは、実は創始者である医療従事者の名前です。このピラティスという人物は体が弱く、色々な健康法を実践していました。そんな中で第一次世界大戦が起き、負傷した兵士のリハビリとしてピラティスが考案したメソッドが、今日の「ピラティス」の元になっています。負傷した兵士でもできるよう、横になった状態で行えるポーズが多く生まれました。

また体の機能を回復させるために、ヨガよりも体幹を鍛えるポーズが多いのも特徴です。

このようにピラティスは、「体幹を鍛える」「横になったまま体を鍛える」ことを目的としています。

呼吸法のちがい

ヨガとピラティスでは、呼吸法も大きく異なります。基本的にヨガでは腹式呼吸、ピラティスでは胸式呼吸が基本となります。そのためヨガに慣れている方はピラティスの呼吸法を苦手に感じることが多いですし、その逆もあります。

両方の「いいとこどり」をしよう

さて、ヨガとピラティス、どちらが自分に向いているのか考えてみましょう。単純に好みもあるでしょうが、柔軟性を向上させたり精神的なリラックスを求める方にはヨガを、体幹を鍛えることに興味がある方にはピラティスをおすすめします。

しかしヨガとピラティスは、実際には今は境目がなくなりつつあることも事実です。ヨガのレッスンにピラティスの要素を取り入れるインストラクターも多いですし、その逆もあります。体幹を鍛えた方がヨガのポーズも上達しやすいですし、全身をしっかりと使えた方が、体幹運動がしやすくなります。お互いの良いところを取り入れ合うことで、より質の高いレッスンとなります。

また呼吸法のちがいについても説明しましたが、腹式呼吸と胸式呼吸、それぞれにメリットがあります。どちらかに偏るよりも、両方実践できた方が、体幹の深いところにある筋肉を十分に刺激することができるようになります。

ヨガは柔軟性の向上には非常に優れた運動ですが、やりすぎると腰椎のトラブルが生じやすくなります。ピラティスは柔軟性向上には効果を発揮しづらいですが、背骨や体幹を安定させる効果が高いので、ヨガによるケガの予防にもつながるでしょう。

このように、どちらが良いか悪いかということではなく、それぞれにメリットがあります。それを十分に理解し、それぞれのいいところを吸収していくと、自分の体にとっても非常に大きな恩恵をもたらしてくれることでしょう。ぜひどちらも体験してみて、二つの「いいとこどり」をしてみて下さい。

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