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体が硬くてもついていける?

ヨガは体の柔らかい人がやるもの?

ヨガと言えば、前屈でべたっと手が床についていたり、足が頭についていたり、びっくりするようなポーズをイメージする方は多いのではないでしょうか。そういった写真を見て、「私は体が硬いから、ヨガはとてもではないけれどできなさそう」と敬遠される方もいます。

ですが、実はヨガにおいて体の柔軟性は全く関係ありません。むしろ、元々体が硬い方のほうがヨガのメリットを感じやすいと言えます。「そもそも、体が硬いとはどのような状態なのか」、「なぜ体の柔軟性は関係がないのか」、などを見ていきましょう。

そもそも「体が硬い」って何?

よく「私は体が硬くて」と言う方がいます。しかし、一口に「体が硬い」といっても、実は「体の硬さ」には二種類あるのです。
まず一つは、「筋肉が硬くなり、柔軟性・弾力性が失われた状態」です。

恐らく多くの方が指しているのは、この「筋肉の硬さ」のことでしょう。何らかの理由で筋肉が凝っていたり、運動不足によって血流が悪くなっていたりすると、筋肉は硬直していきます。そうすると可動域が狭くなり、いわゆる「体が硬い」状態になります。しかし筋肉の硬さは、ストレッチや運動などによって改善していくことが可能です。

もう一つは、「関節の硬さ」です。硬さと言うよりも、「関節の形状」と言った方が正確かもしれません。例えば股関節は、丸い球がくぼみにはまっています。この球が動くことで、足を百八十度動かすことができるのです。

しかし、この球がはまっているくぼみがどの程度の深さなのか、球の形状や大きさはどうか、などといったことは、実はかなり個人差が大きいのです。この個人差は生まれ持った骨格の差なので、筋肉の硬さとちがい、努力で変えることは難しいのです。

一番わかりやすい例は、立位の前屈です。立った状態から上半身を屈めて、「もうこれ以上はむりだ」と思う所まで前屈してみてください。このとき、太ももの裏側がつっぱってしまうためにそれ以上前屈できないときは、太ももの裏側の「筋肉の硬さ」が原因です。しかし足の付け根がつまるような感覚によってそれ以上できないときは、股関節、つまり「関節の硬さ」が原因です。

このように筋肉の問題なのか、関節の問題なのか、「体の硬さ」には種類があります。前述のように、関節は生まれ持った骨格が理由のため、変えることは難しいでしょう。ヨガによって柔軟性の向上が見込まれるのは、前者の「筋肉の硬さ」です。

体が硬い方がヨガをするメリットが大きい理由

このように、「筋肉が硬直して体が硬い方」に対して、ヨガはとてもおすすめです。ヨガは深い呼吸に合わせながらむりのない範囲で全身をストレッチしていくので、柔軟性が向上しやすい運動なのです。

特に日常生活では、あまり呼吸を意識しません。意識したとしても、「吸う息」でしょう。しかしヨガでは吸う息ももちろんですが、それと同じくらい「吐く息」も長く丁寧に行うよう指導されます。

実は筋肉は息を吐いたときに緩むようにできているので、呼吸に集中することで普段よりも筋肉が柔らかくなりやすいのです。また息を吐くことで、リラックスする神経が優位に立つため、その意味でも体の緊張がとれやすいのです。

ヨガを続けていると、早い方では二~三ヶ月程で柔軟性の変化を感じることができるでしょう。元々体が硬い方のほうが、自分の変化を捉えやすく、ヨガを行う気持ちよさを実感しやすいのです。元々体が柔らかい方よりも、ヨガの恩恵を感じやすいというメリットはとても大きいでしょう。

柔軟性よりも大切なこと

以上のように、ヨガを行うにあたって大切なことは「元々の柔軟性がどうか」ということではない、ということがご理解いただけたのではないでしょうか。前述の通り、ヨガにおいては「呼吸」が非常に重要であり、呼吸さえできれば、必ず柔軟性も向上していきます。
ぜひ自分の体の硬さを気にせず、ヨガを楽しんでみて下さい。

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